簡易訴訟する話 1 -着手金を騙し取られる-

やられた!と思ったのは新緑の5月、オートバイで走るには非常に気持ちが良い季節だ。
私は自分のオートバイ2001年式のHarley-Davidson XL883のシートをとある男にオーダーしていた。
2ヶ月程前であろうか、ベイツTTシートっぽいデザインで依頼しており、見積りでは約10万円、先方からの依頼で着手金として5万円をすでに入金しておりゴールデンウイーク明けには出来上がるとのことだった。

しかしながらGW明けになっても何の連絡もない、しばらくは催促するのも悪いと思い連絡はしなかったのだが、流石に痺れを切らし電話をするもプルルという音をたてるばかりで何度電話をしても依頼主の声が聞こえる気配はない。
そしてシートはいつできるのか、連絡して欲しい旨をメールするもこちらも返答はなかった。

何か連絡ができない事情があるのかもしれないと思い、さらに数週間待ってみる、金の貸し借りでもそうなのだが催促するというのは物凄くエネルギーを使うもので、催促をするこちらの方が疲弊してしまうものだ。
そして相変わらず連絡はなく、気がつけば紫陽花が咲き梅雨入り、約束の納期から1ヶ月が経過していた。

やられたのだ、何かしら事情があるのであれば連絡くらいはできる筈で、正当な理由があるのであれば待つことは全く構わないのだがそれも無い以上、途中で作る気がなくなったのか、そもそも最初から騙すつもりだったのか定かでは無いがこのままではシートは納品されず5万円が返ってくることもないだろう。
私は憤慨し怒鳴り込みに行こうと考えたのだが相手の住所は栃木であり私は東京、おいそれと行ける距離ではない、また行くしても相手がそのタイミングで居るのか分からないしそもそも手間賃を考えると割に合わない、誠にFu○Kである。
今まで同じようなことは何度かあり正直忘れて仕事をした方が生産的なのだがそれでは腹の虫が収まらないので着手金を法的な手段で取り返すことを試みることに決めた。

額的に簡易訴訟なのだろう、勝訴したところで相手がすんなりと払う訳はなく、差し押さえる財産が無いと意味が無いのだが今回は着手金を振り込んだ口座があるのでそこに一抹の望みを賭けるのだ。
ダメであったとしても、いやおそらくダメであろう、相手に心理的なプレッシャーをかけれれば良いのである、もはや金額はどうでも良くなってきたのだった….


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